はなしのたね。2011.vol.26 
1:「セミ」のはなし。
【増殖の鬼・アブラゼミ】 日本で最も数が多いとされる、セミ界の最大勢力。多いときには1本の木に30匹以上のアブラゼミが止まっていることもあるのだとか。昼夜を問わず「ジージー」と鳴き、その大合唱で仲間をかき集める。繁殖力が非常に旺盛で数は多いが、飛行能力や美点では劣り、空中に飛び出すと羽根の色が濃く目立つためカラス等に簡単に捕食される。また、勘も鈍く、木にとまっているところを素手で捕まえることもできるほど。子どものおもちゃにされて、羽をむしられて一生を終える悲惨な個体も。
【クールな虚弱体質・ミンミンゼミ】 大きな声で「ミンミン」と鳴き、アブラゼミとセットで捕まることが多い。しかし飛行技術ではアブラゼミを大きく凌駕し、2倍近いスピードを出せるとされる。一方で体質が弱く、猛暑日には活動をやめてしまう。また、鳴きはじめると熱中し過ぎる傾向があり、虫とり網をかぶせても鳴き続けていたりする。
【ドス黒き台風・クマゼミ】 体長7センチにも及ぶ、セミ界の巨人。勢力ではアブラゼミに次ぐと言われる。主な生息域は西日本だが、近年では怒涛の如く北上中。09年には福島県でも目撃されている。反応はかなり鈍く、群がっている木に虫とり網をかぶせれば一気に10匹ほど捕獲可能。体が大きいので飛行能力は低く、素手でのジャンピングキャッチもできるとか。
【狂乱の警戒心・ツクツクボウシ】 夏の終わり頃に出現して、混乱した鳴き声と飛行を繰り返す。嵐を呼ぶセミとも言われており、このセミが群がって鳴くと雨が降りやすいとされる。勘の鋭さはセミ界でも1、2を争い、網を構えたときには飛び去った後だった、ということもよくある。
【神秘のセミ・ヒグラシ】 日本で最も捕獲困難と言われる。明け方や夕方など涼しい時間帯にしか姿を現さないため、「幻のセミ」、「神のセミ」とも呼ばれる。飛行能力が非常に高く、地上30メートルより下には降りてこない個体もしばしば。人の手で捕まえるのは難しい。ベテランの昆虫ファンでも「捕まえるより死骸を拾うことの方が多い」と言うほどレアな存在である。(N)

3:ハナタネ寄席
★ガチャピンが南の海でスキューバーダイビングをしていた。そして「海には、珍しい生き物がいっぱいいます。」とリポート・・・・・おまえが一番珍しいんだよ。
4:さらりーまん川柳(第一生命より)
「エコとケチ 主役で変わる その呼び名」

「立ち呑みの 立つ位置にまで 序列あり」

「息子より 妻にかけたい 教育費」